広大なクルックフィールズの大地で、二度目となるヒンメリワークショップを開きました。

手入れの行き届いた緑と、そこに溶け込むように佇む美しい建物たち。深呼吸するだけで、心の奥まで澄んでいくような空気が広がっています。その静けさの中で準備を整え、参加者をお迎えしました。

今回も使用したライ麦は、鶴ヶ島の畑で種をまき、育て、収穫し、天日で干したもの。まずは麦わらをハサミで切り分けるところから始まります。一つひとつ違う色合いや模様、手に伝わる固さ――素材そのものの命を感じ取る大切な時間です。

ヒンメリは、均一ではない一本一本をつなぎ合わせて生まれる造形。不揃いだからこそ宿る生命力と美しさがあります。ご家族で参加くださった方々が、真剣な眼差しで手を動かし、完成したヒンメリを手にした瞬間の笑顔は、私の心とこの場全体を柔らかな光で満たしてくれました。

完成したヒンメリは、ご自宅に飾られてもなお、クルックフィールズで過ごした時間や気づきを思い出させてくれる存在になりますように願っています。